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北京-ウランバートル日記 第20話

 チェックポイントまでもうすぐ、気持ちが逸る。しかも今日はチェックポイントからゴールの間が3hの時間制限付ではあるが、比較的自由に走れる。さらに待ちに待ったデューンである。どんな感じなのか想像しながら全開で走っていると。突然前方に段差が見えた。フルグレーキングしてタイヤがロックする。近づいて見ると。比較的小さい、そのままブレーキを放し、カタンと降りるぐらいですんだ。しかしかなりあせっていて、ほとんどパニックブレーキだった。小さい段差だったのでよかったが、これがもし大きいクレバス等だったらと考えると血の気が引いた。

 トラブルはあったが、無事最終のチェックポイントに到着し、デューンに向かう。チェックポイントからゴールまでは27kmしかも3時間の余裕がある、主催者の計らいに感謝し、ゆっくりと走行する。しばらく行くと遠くにデューンが見えてくる。だんだんと近づくが、しばらくは大きな岩の中の右へ左へ曲がった道を行く。時より砂が現れ、ゆっくりと走っているためバランスを崩しそうになる。

いよいよデューンが近づいてきた。見上げるほどの大きさの砂の山である。山の裾を縫うように上へ下へ走ってみる。登る瞬間斜面なので衝撃に構えるが、砂が衝撃を吸収するので、全く手応えが無い。この大会のためにビーチエンデューロ等で砂を体験していたが、全くちがう。例えるなら、新雪のパウダースノーを走っているかのようで、鳥肌が立つほど気持ちいい。今まで想像していたものよりはるかにすばらしく、感動しながらの走行だった。
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# by xr_kaz | 2006-03-28 21:01 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第19話

 235.55km村の中に入った。間違わないように、それこそ、歩くぐらいのスピードで走行する。目標物にバスケットボールコートとあり、「ほんとにあるのかな?」と思っていたが、ちゃんと在った。しばらく村の中で道なりのコマ図が続く、236.59kmコメント欄に「村の中、ナビ難しい」とあり、そのとおりで、5又の分岐が出てきた、これも間違わないように慎重に数えて曲がる、すると、指示通り枯れ川に出て、オンコースであることを確認出来た。枯れ川の出口が解り難いかな?と思っていたが、出口には人だかりが出来ていて応援してくれている。中には、「手招き」で前走者の道筋を教えてくれている人も居る。そんな訳で、難なくオンコースを発見し、枯れ川から出て村を離れた。
 今日のスペシャルフィニッシュのコマ図が今のコマ図の2段下に現れ、あと少しというのと、終わりで気が緩んだのか、ヤバイ状況が起こった。
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# by xr_kaz | 2006-03-27 18:56 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第18話

 チェックポイントを過ぎて、しばらく走ると、「テネレハイウエイ?」と書いたコマズがあり、アフリカもこんな景色なのかと思いながら走行する。そこを過ぎると、「砂漠の中の奇跡の並木」とコマ図にあるとおり、そこまで木なんか一本も生えてないのに、そこだけ植林したかのように、木が、一列に並んで何キロも生えている。その下には水脈があり、水脈に沿って生えているそうだ。不思議な景色に感動しながら走行する。
 182.89km村に入るが目印のはずのキャンピングカーが見つからない。走行していると、183.19kmの家畜の風除け石積みが出てきて、キャンピングカーは結局見れなかった。村の中を走行していると、道が解らなくなり、マップを確認するが、解らない、止まっていると、ガントルガ選手と、加持さん、ロシアンジープが同じ方向に走っていく、「違うような気がしていたが、とりあえず次のコマ図がコーションマークなので、コーションマークの距離まで付いていく事とした。184.72kmシングルコーション、「無い」、さらに次のダブルコーションを目指す。186.83kmダブルコーションが無い。GPSも完全に、右を矢印が差している。「こりゃやっぱり違ったな」と思い止まると、ガントルガ選手も前で止まってUターンしてくる。「手であっちだろ」って感じで、GPSの方向を指している。さっきの村まで戻ろうかと、ガントルガ選手を先頭に走り出す。すると彼は、GPSの指している谷に向かって走り出した。村まで戻ろうかと思ったが、GPSの指している方向だし大丈夫だろうと一緒に走り出した。谷の中は枯れ川(水の流れ後の枯れた川たいていの場合砂が多い)になっており、ガントルガ選手に置いていかれない様に走る。初めて同じペースで走るが、1mぐらいの段差は平気で飛んでいく、しょうがなく付いていくが、「先頭ならこんなとこ飛ばないなー」という所もガンガン飛んでいく、谷を抜けて、電線沿いの砂の直線で置いていかれてしまった。しかしそこでオンコースに戻っており、199.84kmの特徴的な5又分岐に気が付き、距離を補正する。砂の道で、遠くに山が見えるが、かなりの距離が有るようで、電柱が道に沿ってどこまでも伸びている。たまに道が右や、左に湾曲しており、真っ直ぐ行けそうだが、実は段差があったりする。出来るだけ、ピストをトレースすることとした。やはり真っ直ぐで突然曲がっているのは何か理由があるということらしい
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# by xr_kaz | 2006-03-26 22:27 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第17話

自分のスタート時刻となり、スタートラインに並びチェックカードをもらう。チェックカードはACERBISのウエアにはじめから付いているものに入れていた。右手の腕に付いているので、走行中チェックカードが見えるので安心である。まるは、チェックポイントの度に、右腕をハイと差し出して、カードの出し入れまでしてもらっていたらしい。
 カウントダウンの後スタートを切り、そのまま直線を全開で走行する。しばらく順調な走行が続き、CAP走行に入る。10km程のCAP走行だが、途中にキャメルグラス等があり、ハンドルをとられる。何度かキャメルグラスに当たったが、運良く転倒は免れた。道に迷うことは無いが、砂のピストが多く、ペースが上がらない。しかし、誰も走っていない砂の吹き溜まりを見つけるとわざと入ってみたりして、楽しい道が続く。今回のラリーの楽しみの一つとして、デューン(よく見る砂の砂漠)を走るということがあった。砂の吹き溜まりでも入るとスピードがガクンと落ちて全開にしないと進まない。しかし楽しい。
今日は距離も短いこともあり、リラックスして走行出来た。
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# by xr_kaz | 2006-03-17 00:07 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第16話

ETAP4
 朝起きて、堀Hに走るかを聞きに行く、と「走る」との返事、まだ時間は在ったので、そのまま寝かせ、朝食を食べに行く。
 朝食後、ブリーフィングがあり、今日のスタート時間を遅らせること、またその理由が説明された。その理由とは、ラリー内で風邪が流行っており、熱がある人が居る。そのまま走行すると危険なので、ドクターによる検診と、体温の測定を行うということだった。
検診が始まり、長い列が出来る。並んでいると掘Hも一緒に並んだ、体が痛そうだが何とかなりそうだ。(このあと、バイクにガソリンが入っていなかったり、カミオンが先に出発してマップが無い等すったもんだしたらしいが・・・)
 ようやく自分の番となり、体温を測定する。すると、体温計で何回計っても35度しかない。これは逆に困った。看護士さんがドクターに体温計を見せ、ドクター曰く、「Drink hot coffee」(あったかいコーヒーでも飲んどけ)。と言われ、安心する
 検診も終わり、スタートまで時間も出来たので暇していると、さっきスタートしたミニが戻ってきた。どうも何処かに亀裂が入ったらしく、溶接機の前で止まり、下回りをのぞいている。すると周りに居た人たちと一緒にミニの車体を手で持ち上げ、溶接を始めた。片輪が持ち上がった状態で、人が下に入り溶接している。すごい光景である。パチパチと火花が飛んで、しばらく見ていると、突然現場が慌しくなり、車に砂をかけだした。火が出たらしい、確かに車は下にガソリンのホースが通ってるので、危険である。何とか火も消えまた溶接の音が聞こえ出した。
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# by xr_kaz | 2006-03-13 21:53 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第15話

 バイクを見に行くとハンドルは曲がり、ゼッケンプレートは無く、サブフレームが歪んでいた。本人はメディカルに居るとのことで様子を見に行く。メディカルでは診察が行われ、痛そうに掘エッチがゆっくり動きながら診察されていた。聞くとダブルコーションを見落として前転したらしい。その後もマップが動かないのでローレンスさんに付いて走っていたが、キャメルバックホースの取り付け口の不調で水が出なくなり、水も飲まずに帰ってきたとのことだった。診察の邪魔になるといけないのでその場を去り、食事を取ってからまた様子を見に行くこととした。様子を見に行くと横になって点滴を受けていた。
「明日も走る?」と聞くと
「うん」との返事だった。根性である。バイクを修理してやろうと思った。
バイクの修理をしたいが、荷物がまだ来ないので、修理の時間を考え、先に寝ることにした。

 テントをゆすられる音で目覚めた。まるが起こしてくれたようだ。時計を見ると11時過ぎ、まずは自分のバイクのタイヤと、エアクリーナーを交換した。その後、堀エッチのバイクの様子を見る。マップ周りは破壊され、サブフレームは曲がって、タイヤと干渉していた。まずサブフレームの修正から取り掛かることとした。バイクを倒し、二人がかりで引っ張って何とか干渉しないところまで修正した。その後、メーター周りを予備品と交換して、何とか形になったが、ゼッケンプレートを何処かで落としたらしく変わりになるものを探すが適当な物が無い。仕方なくダンボール箱をナイフで切っていると、小川さんが、「これどお?」とケナフで出来ているキャンプでの食事用の紙皿を持ってきた。時刻は2時を過ぎハイになっていた2人はそれに即決し、手際良くお皿に穴をあけ、穴の破れ防止にガムテープを張るなどの気配りを施し、タイラップで止めた。結局掘エッチはそのままケナフのお皿で完走した。ケナフ恐るべし…
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# by xr_kaz | 2006-03-10 21:04 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第14話

RCPを出発し、コーションマークの多い道を進む。初めてのトリプルコーションでは、かなり前から減速してどんなのが来るのか構えて走っていた。確かにトリプルコーションはそのまま行くと、ただでは済みそうに無い、その後もトリプルは慎重に走行することにした。

 この日は初めてのCAP走行も体験した。道の無い荒野を進む、時よりSSERのコーステープの破片を見つけたりして、はじめは驚いたが後で目印だという話を聞いてなるほどと納得した。CAP走行も終了し、メインピストに合流する。多分距離が合わないので目印になりそうなコマ図を見つけ補正しようと思っていると、枯れ川でシングルコーションのコマ図があった、そこまでは多少ゆっくり進み枯れ川を発見してから補正した。398.92kmのオボーでまたCAP走行に入り今度も何とか電線沿いのピストを発見することが出来た。
今度はGPSポイントが在ったのでそこで距離を補正し、先へと進む。その先もコーションマークが多く、注意深く走行する。大きな枯れ川の中を走るが、タイヤの跡が無い、もしやトップか?と思い走行するが、ゴールに帰り着いたらガントルガ選手とボルドバートル選手は帰り着いていた。

 オイルを交換した後、荷物がまだ到着していないのでテントを張り、バイクを見ていると、大阪の厚主さんが「39番さんがクラッシュして大変なことになってる」と教えてくれた。39番は九州から一緒に出場している仲間の堀エッチである。
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# by xr_kaz | 2006-03-09 18:27 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第13話

ゴールドラッシュのピストの234.57km CAP270地点のコマ図で指示は右に曲がるとなっていたが、道が解らない。右に行く道どころか分岐が無いのだ。距離がおかしいのか道が最近ブルドーザーで押されたような感じの綺麗な道なので道が変わったのだろうか?と想像するが、全くわからない、ぐるぐる回っているとボルドバートル選手が何事も無かったかのように目の前を通り過ぎていった。仕方が無いのでこの次のコマ図を目指してみる。すると距離もピッタリで次のコマ図の道に入った。さっきの右折は何だったんだろうか?しかし次々と正しいコマ図が出てくるのでオンコースであることを確認した。
 その後は道に迷うことなくオンコースを走行し、村の外れのRCPに到着した。初めてのRCPだったが、そこで信じられない光景を見た。遠くから見覚えのある人が歩いてくる。馬場ちゃんである。腕を三角巾のようなもので吊ってこっちに歩いてくる。ライディングウエアを着ていない所からして、リタイヤしたんだろうと想像出来たが、掛ける言葉に困った。九州から一緒に来たメンバーがリタイヤして辛かった。事情を聞くと、本人は覚えていないらしく、人に聞いた話らしいが、後続のドライー(池町さんらしい)によると、はじめは何かが見えて、近づくにつれバイクだと解り、さらに近くに人が倒れていると解って、あわてて近づき、呼び掛けたら意識を取りもどしたということらしい。いつも元気な馬場ちゃんだが、その時ばかりは痛さと、悔しさのためだろうが、その明るさは無かった。
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# by xr_kaz | 2006-03-06 18:06 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第12話

ETAP3
 朝起きて暗いうちにトイレに行くこととする。回りは隠れる所の無い大平原である。あちこちにヘッドライトが点在し、トイレ中であることを示している。
 トイレを済ませ、朝食をとり、ブリーフィングに参加する。今日は564.66kmと比較的長いステージとなる。スタートしてすぐの村でアンテナを目印にするようにとの指示があり、書き留める。
 スタート順を確認すると尾島さんが1位、ランクルのハマーが2位、続いて3位に私の順番だった。3位という順位は意外で、うれしい反面、競技を意識しないと決めた気持ちに少し揺らぎが出てきた。
 TOPのスタートを見て、土煙が見えなくなる前に自分のスタートとなった。アクセルをじわりとあけて、スピードが乗ったところで全開にする。走りやすいピストで、あっという間に最初の村に到着した。
 ブリーフィングでの指示通り、アンテナの右を目掛けて進むと、さらに右のピストから尾島さんが帰ってくる。どうも間違えたらしい。尾島さんの方がペースが速いので先に行かせ自分のペースで走っていると案の定尾島さんは見えなくなっていった。
 走行していて気が付いたが、今日はどうもコーションマークのレベルが昨日に比べて上がっている。昨日のダブルコーションレベルのギャップが今日のシングルコーションになったような感覚だった。その事を頭に叩き込み、その後の走行を引き締めた。
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# by xr_kaz | 2006-03-05 21:35 | BTOU05

北京-ウランバートル 第11話

 129.39km初めての村の走行に入る。コマ図には「村の左はしへ」と注釈が書いてあり、左に向かう。Green roof red wall 「緑の屋根の赤い壁」とコマ図にあり、探すが解らない。歩くぐらいのスピードでゆっくり進むが解らない。その先のバスケットボールコートを今度は探すがそれも解らずかなり勘で走行していると、バイクに二人乗りの日本で言えば中学生位の少年に、ジェスチャーで「違う違う」と教えてもらい、反対向きに指を差している。指の方角に走ると目印の看板を発見し、オンルートを確認した。

 コマ図に示された山に向かい緩やかな登りを登りきるとCPが現れた。こんなに何にも無いところで日本人に合うとホッとする。CPのスタンプをもらい、しばらく走行すると、次の村が現れた。今度は間違えないように前の村よりさらにゆっくり走行する。CAP240で村を出るとあるが、GPSの電源が入っていないので解らない。困っていると、数台のライダーが同じ方向に進んでいく、付いて行くが、そのせいで今の距離が解らなくなった。仕方ないので、前を行くKTMに付いて行く。(後で気が付いたが河田さんだった)244.63kmの薄いピストを左に曲がらず真っ直ぐ行ってしまいUターン(しかし私はそこまで距離が不明なので何故Uターンしたのかが解ってなかった。)、ピストに乗る所でようやく現在位置が解り、距離を補正する。しかし、その後の砂のピストでガソリンがリザーブとなり河田さんを見失ってしまう。不安になりながらも進んでいると257.64kmのコマ図にあるメインピストを発見し、安心する。またしばらく走るとその日のゴールが遠くに見え、アクセルをさらに開けた。

 ゴールするとオッジーが既にくつろいでいる。かなり先行していたらしい。今年はオッジーが優勝かな?と思った。ヘルメットを脱ぐと耳がキーンと鳴ってしばらく止まない。風切り音でそうなったようである。さらに、トイレを我慢していたためか、膀胱の辺りが痛い、オシッコをすると痛みを伴う、次の日からはトイレを我慢するのをやめようと思った。耳鳴りがひどく、テーブルに座り、他のライダーと今日の話しをしているときも自分の声がおかしい感じがしていた。
キャメルバックの水を飲んで、ランチパックを食べていると、まるが帰ってきた。彼女は前回リタイヤしていたので、多少心配はあったが、なんとまだライダーがそんなに帰ってきていないのに、かなり前半で帰って来た。前回のリタイヤから何処に行くにもいつもXR400で、頑張っていたので、当然といえば当然だが実際帰って来たのを見て安心した。
今日はあまり体調が優れないのでテントを建てて早めに就寝することとした。
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# by xr_kaz | 2006-03-03 18:28 | BTOU05


オフロードバイクとの日々
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