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北京-ウランバートル日記 第25話

スタートのカウントダウンが始まり、エコからスタートする。プリウスは遠くの斜面の下り坂を利用してスタートしていた。ボルドバートル選手の順番が来て、スタートするがその場で埋まってしまいしかもエンストしている。とまっているボルドバートル選手をその場でパスし先にスタートする。CAPはスタート前に確認していたのでその方向に向かって一直線に走る。CAPチェンジが途中にあるはずだが解らなくなりGPS走行に切り替え、さっき向かったGPSポイントに向かう、途中左手遠くのデューンにカメラマンが見え、もしかしたら間違いか?とも思ったが、GPSポイントにはついさっき行ってるのでそのまま向かう。ちょうどGPSポイントの手前のコブに差し掛かったところでオフィシャルの4x4が見えオフィシャルが「右に寄れ」と手でジェスチャーしている。右に寄って走行していると、白いカウル付きのバイクが倒れ、アルミシーツが見える、一瞬だったが、E-OFFの戸井田さんだと解った。何事も無ければ良いがと思いながらも先へと進む。戸井田さんを見かけてすぐボルドバートル選手に抜かれる。しばらく行くと石混じりの砂に路面が変わり、コマ図にあるクラックが出現した。ここで距離の補正を行いメインピストにぶつかるとここから次の村までは問題なく走ることが出来た。村に行く途中、加持さんと、ガントルガ選手に直線で抜かれあっと言う間に離される。
 107.40kmの村に到着し、クラックを越えて左折する。村の左端を走行するが次のGSで迷う、ここで加持さんと会うが加持さんも迷っているようである。「ひとつ目のGSの横を南へ迂回、村には5つのGSがある」との記入があり、「5つなんて空撮でもしないとわかんねー」などと思っていると、ロシアンジープに抜かれ付いていくと、何とかメインピストに乗ったようである。109.95kmの「水のある小川」が現れようやくホッとし、前を行くロシアンジープを抜こうとピストを外れ加持さんが先頭でキャメルグラスの中を進む、しかし目の前で加持さんがキャメルグラスに突っ込んで前転した。「大丈夫?」と声をかけるが、立ち上がり、手を上げているので先行したロシアンジープを追いかける。追いつくと脇に避けてくれ、追い越させてくれた。ここからRCPまでは細かい分岐が何度か現れ間違いそうになるが、なんとか間違わずRCPに到着する。
# by xr_kaz | 2006-05-07 11:16 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第24話

74.64km地点のCAP270を過ぎ、低い木立を抜けるとデューンに到着した。しかしGPSポイントにあるはずのSSスタート地点が無い。近くの高いデューンに登るが何にも見えない。5,6台のバイクが走り回っているが皆迷子のようである。リエゾンの制限時間も無くなりそうになってきたので仕方ないので来た道を戻ることにする。戻っていると 嫁の「まる」 と遭遇し、「どっち?」って聞くが良くわからないらしいので仕方なくヘリに向かって走る、近づくと無数のワダチがあり、しばらく行くと皆到着している。皆が止まっているところにバイクを止めると、誰かが「ssの進入方向違いでペナルティになるよ」と教えてくれ、黄色いフラッグを通ってこなかったことに気が付く、ぐるっと回るだけなので、ウエストバックを置き、バイクのエンジンをかけ、回れば良いのに小さいコブを登ろうと垂直に進入する。ところが「えっウソ!」と思ったときにはすでに遅く、無残にもフロントタイヤは砂にめり込み、自分は前方に「一本背負い」を食らって飛んでいた。砂なので体にダメージは無かったが、フロントがフルボトムした拍子に、ブレーキホースがマップケースにからんで、今にも切れそうになっている。外そうにも工具は皆の止まっているところにあるし、どうしようもない。フロントフォークをゆすってはずそうとするが、ブレーキホースを切りそうで怖い、仕方なくバイクをそこに置いて工具を取りに戻り、レンチでマップケースを緩め外した。日本に帰ってからこのシーンを写真で見たが見事に投げられていた。ブレーキホースを外し、バイクを起こし、バイクをまたぐが反対側に倒してしまう。かなりヨレヨレになりながら何とか黄色のフラッグを回りスタートラインに並ぶ。
# by xr_kaz | 2006-05-06 00:25 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第23話

ETAP5
HONGOR-ZOUMOD
今日も目覚まし時計が無いので早めに起床し、ボタンを押すと何とか反応するG-SHOCKで時間を確認する。久しぶりのベッドでゆっくり寝られたのだが、昨日ゴールから寝るまで飲み続けたビールが悪かったらしく、ちょっと体がダルイ、朝食をとり、ブリーフィングを受けると何とか復活し、昨日やらなかったエアクリーナー交換と、マップ巻きを済ませスタートに備えた。今日はリエゾンからのスタートである。スタート前に並んでいると、地元のテレビ局にインタビューを受ける。「道を間違えないようにがんばります」と日本語で答えた。今考えるともっとましなことを言えば良かったと後悔するが、考えたところで変わりはしないだろう なんて思っていると今度は地元のおじさんがバイクに馬乳酒?のお神酒をかけてくれお祈りしてくれた。こんな感じでいつもと違った朝を過ごし、普通ではなかったと、後になって思うがこの日は精神的にHighだったように思う。そのせいなのかこのETAPはミスだらけとなってしまった。
山田さんのカウントダウンでスタートし、リエゾンなのでゆっくり行くこととする。ゆっくり加速し、コマ図を確認し、1.15kmの分岐を左に曲がり、そういえばデューンの写真を撮って無かったと思い出してバイクを止め自分のバイクをデューンを背景にして撮影する。その後、尾崎さんや、中野さん、ロシアンジープを写真に収めまた走り出す。
# by xr_kaz | 2006-04-21 18:11 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第22話

ハンバーグ定食を食べ終わり、シャワーを浴びに行く、砂漠の真ん中でシャワー(水)を浴びれるなんて思っても見なかった。シャワーは水だが、気温が高いので、丁度良い感じだ。水の量が少ないのでチョロチョロとしか出ないが、それでも十分リフレッシュできた。シャワーよりも実はその後がすばらしく、シャワールームから外に出ると、乾燥しているため水が一気に蒸発して熱を奪うので、強烈に涼しい。冷房とは違うあの感覚は今まで体験したことが無かった。爽快な気分にさせてくれた。
 シャワー後またビールを飲み、夕食の時間まで昼寝することにする。
夕食の時間となり、レストランに向かう、レストランでは既に多くの人が食事していて座る場所が無く、合席で食事した。そこでもまたビールを飲み、食事の後は、外のベンチで夕焼けのデューンを見ながら皆と時間を過ごした。
# by xr_kaz | 2006-04-11 23:31 | BTOU05

北京-ウランバートル日記 第21話

デューンを抜けると遠くに今日のキャンプ地が見える、無数のゲルが規則的に立ち並んでいる。最終のチェックポイントから3時間でパルクフェルメ(車両保管場でここにいったん入れると、次の日の朝のブリーフィングが終わるまで車両に触ることが出来ない)に入れなければならないため、手早く整備しなければならない、数十本並んでいるタイヤの列から自分のホイ-ルを探し出し、今付いているフロントホイールのブレーキディスクを外し、換えホイールに付け替える。ホイールを交換後、エンジンをかけてICOが動くか周辺を走ってみる。今回、ICOの予備と、トラブルシューティング用に、サイクルメータをつけていた。ICOとは完全に別センサーで稼動するようにセンサーを2個付けて、両方の距離が合うかを確認することでICOの正常異常を確認するようにしていた。走って見ると両方の距離が合うので問題無いことが解り、本日の整備は終了とする。整備が終わると、待ちに待ったビール&シャワーが待っている。とりあえずビールを買いにレストランに行き、350ccのビールを一気に飲む。うまい、遠くに砂丘群を眺めながらビールを飲む。
着替えを済ませ、またレストランに行くと池町さんがハンバーグのようなものを一人で食べている。話しかけると、「食べる?」と聞かれ、ウエイターにジェスチャーで「もうひとつ」とやっている。ウエイターも解ったらしく、うなずいて、厨房へ入っていった。『ハンバーグ定食が食べたくてね』と池町さん、「どうやって注文したんですか」と尋ねると、
「ジェスチャーでハンバーグのこねてこねてこうやってこうやって」とまずハンバーグの作り方をジェスチャーで見せて、「ライスをここに」とこれもまたジェスチャーで指示したらしい、出てきたものを見ると、ハンバーグにちょっと白いソースがかかっていて、横にライスと、付け合せがのっていて、ちゃんと「ハンバーグ定食」になっていた。さすが世界の池町さん。しかもまだ整備終わってないらしい・・・
# by xr_kaz | 2006-04-10 00:02 | BTOU05


オフロードバイクとの日々

by xr_kaz